強力寒波 広島県内で最も雪が多い地域は 北広島町八幡から気象予報士リポート(21日午後4時40分)

今季一番の非常に強い寒気が入っている影響で、広島県内では中国山地を中心に大雪となっています。雪や厳しい寒さはあす22日にかけてがピークとなります。県内で最も雪の多い北広島町八幡からRCCウェザーセンターの 末川徹 気象予報士の報告です。(21日午後4時40分ころ)

RCCウェザーセンター 末川徹 気象予報士
北広島町の八幡です。雪は降ったりやんだりを繰り返しています。手元の温度計は-3.5℃です。さきほどは-4℃を下回りました。水道管の凍結の基準が-4℃以下となるんですけれども、もっと冷え込んだらですね、なにかしら生活に支障が出てくるような、そんな寒さとなっています。

右を見ても左を見ても、あたり一面、雪景色となっています。手前は平野が広がっています。奥の方に山が連なっているんですけども、視界がかなり悪くなってきています。ホワイトアウトになる瞬間もあるんですが、そのときはもう山の輪郭すらわからないような、そんな吹ぶき方となっています。

道路はきれいに除雪されています。電柱が立っているんですけども、少し雪のつき方が不自然じゃないですか。実は、除雪車が道路にたまった雪を外に出して、これでついた雪だと思われます。

きょうは風が強いですから、気温は-3℃をちょっと下回るぐらいなんですけれども風が吹いているぶん、もっと寒く感じます。

右手にガソリンスタンドが見えてきました。きょうは除雪車がひっきりなしに通っているんですけども、さきほど高さ3mほどある大きな除雪車が給油していました。

歩道になると思うんですけれども、ちょっと足を踏み入れてみます。けっこうズボッと行きました。深さはすねあたりですので20センチ、多く見積もると30センチぐらいの雪がもう積もっているかなといった状況です。

スーパーや民家が見えてきました。地元の方にお話を聞きますと、けさからみなさん、雪かきをされているんです。北広島町八幡といえば豪雪地帯ですから、みなさん、雪は慣れっこなんです。でも、「これだけ雪が積もると、どこを雪かきするんですか」って聞いてみたんです。そしたらポイントは2つあるそうです。

まずは玄関。人が出入りするということで、これはもう毎朝、やっているそうです。もう1つ、シャッターが見えると思うんですけども、おそらく車が入るところだと思うんです。車が出入りするところはよく雪かきをするということです。

今夜からまた雪が降り始める強くなるという予報が出ています。ですから、「これだけ雪かきをしても、また積もっちゃうからやってもあんまり意味がないんじゃないかな」とお話しされていました。

このあとも午後5時台・6時台の雪の様子、どう変わっていくかお伝えしていこうと思っています。少しずつ風も出始めました。

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