〈志賀町長選〉稲岡さん「町を変える」 クリーンな政治へ決意

サンタクロースの帽子をかぶった子どもたちから花束を受け取り、笑顔を見せる稲岡さん=24日午後10時半、志賀町矢田の選挙事務所

  ●歓喜の健太郎コール

 「新志賀町の第一歩だ」。24日夜、保守系の三つどもえとなった町長選を制した稲岡健太郎さん(46)は、そう力強く宣言した。贈収賄事件で失墜した町の信頼を取り戻すかじ取り役を任された稲岡さん。「町民一人一人の声を形にして風通しの良い町に変える」と決意を示し、歓喜の「健太郎」コールに包まれた事務所で表情を引き締めた。

 志賀町矢田の選挙事務所には午後8時前から支持者が集まり、開票速報を見守った。同9時54分に「当選確実」の情報が入ると、「勝った」「よっしゃー」と事務所内に絶叫と大きな拍手が響き、「志賀町再生任せたぞ」と記された幕が飾られた。

 稲岡さんが妻の恭子さんと一緒に事務所に姿を見せると「健太郎がんばれ」と沸く支持者に囲まれ、盛り上がりは最高潮に。畠下幹男選対本部長の発声で約150人が万歳三唱して喜び合い、四蔵直人後援会長が支援に感謝を述べた。

 サンタクロースの帽子をかぶった子どもたちから花束を受け取った稲岡さんは「町民がしがらみのないクリーンな政治を求めた結果だ」と勝ちどきを上げた。「頼んだぞ」と激励の言葉が送られる中、支持者に胴上げされ、20回宙を舞った。

 西田昭二衆院議員が祝辞を述べ、清水真一路県議、首長は七尾・茶谷義隆、羽咋・岸博一、津幡・矢田富郎、中能登・宮下為幸、能登・大森凡世、宝達志水・寳達典久、穴水・吉村光輝の各市町長が駆け付けた。馳浩知事から祝いの電話が入った。

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