広島市長が、新規採用職員などの研修資料として、教育勅語の一部を引用していることについて、県被団協からも、抗議と使用の停止を求める申し入れがありました。
広島市長に対しての文書を研修センター所長に提出したのは、県被団協の箕牧智之理事長です。
箕牧理事長は、「戦争、原爆を招来したあの時代の教育理念が持ち出され、評価されることに反対し、抗議する」として、研修資料への教育勅語の引用を止めるよう、要望しています。
広島市の研修センターによりますと、この引用が報道されて以降、市民などの意見が23日までにメールなど文書でおよそ50件届いているほか、1日に5~6件の意見が電話で寄せられているということです。
研修センターの鍋沢秀典所長は、たくさんの反応が寄せられることに驚いているとして、「対応に苦慮している」ということです。