花王は22日、グループ傘下の英国発ラグジュアリーフレグランスブランド「モルトンブラウン」の旗艦店を、マレーシアの首都クアラルンプールに開業したと発表した。来年にはシンガポールなどへの進出を予定する。
モルトンブラウンの旗艦店は、国際金融区「トゥン・ラザク・エクスチェンジ（ＴＲＸ）」の商業施設「エクスチェンジＴＲＸ」で開業した。店舗面積は68.2平方メートルで、営業時間は午前10時～午後10時。今後は、マレーシア国内でＥＣ（電子商取引）サイトを開設するほか、既に始めている高級ホテルでのアメニティー導入を加速させる。
花王は、多様なタッチポイント（顧客接点）を用意して店舗とＥＣに送客するため、オンラインとオフラインを融合した「モルトンブラウン・ビレッジ」を展開し、マレーシアでのブランドの存在感を高める方針。出店エリアの周辺にある高級ホテルやレストランにアメニティーを置いてもらい、顧客との接点を創出する。
花王は来年、モルトンブラウンをＢｔｏＣ（企業・消費者間取引）事業として、シンガポールやタイ、香港、インドネシアに進出させることで、アジア地域での事業強化を目指す。
