京都市上京区の住宅街に珍客 あわや、サルも電線から落ちる!?「こけかけていた」【動画あり】

京都市中心部に出没しているサル(京都市中京区)

 京都市中心部で野生のサルの目撃情報が相次いでいる。12月26日朝には京都御所(上京区)そばの住宅街で電線や民家の屋根を渡り歩く2頭のサルが見つかった。今のところ人的被害は確認されておらず、京都市地域自治推進室は「見かけても近づかないで」と注意を呼びかけている。

 京都市によると、19日に北区の大宮交通公園付近で2頭のサルが目撃された。これ以降、京都府立医科大学(上京区)や京都市役所(中京区)付近でもサルの目撃情報が複数寄せられるようになった。京都市は、同じ2頭のサルが住宅街の中を南下してきた、とみている。

 26日午前7時50分ごろには、京都御苑から約400メートル南の中京区夷川通麩屋町東入ルで、通勤中の男性が頭上の電線をわたるサルを発見し、その様子を動画撮影した。男性は「撮影できたのは1頭だが、サルは2頭いた。電線でこけかけていた」としている。

 京都市内では年数回、住宅街でのサルの出没があるといい、市の担当者は「数日で山に帰る可能性が高い。見かけても刺激したりせず、そっとしておいて」と話している。

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