福井県内3社がコロナ雇調金を不正受給、最大4800万円 鯖江市と越前市の企業、一部は返還

 福井労働局は12月26日までに、新型コロナウイルス対策の雇用調整助成金(雇調金)などについて、総合工事業のイワケン(福井県越前市沢町、岩崎了子代表取締役)が約1880万円、プラスチックレンズ製造業のサンアイ技研(福井県鯖江市神中町2丁目、是廣敍一代表取締役)が約4800万円、プラスチック製品製造業のエクスト化成(越前市今宿町、赤坂幸一社長)が約870万円をそれぞれ不正受給していたと公表した。

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 同労働局によると、イワケン、エクスト化成は一部を返還。サンアイ技研は返還計画を策定中という。

 3社は今年5月までにそれぞれ、雇用保険加入の従業員対象の雇調金について、実際は勤務していた従業員や休業を命じていない従業員を休ませたとする虚偽の申請を行った。さらにイワケンは雇用保険未加入者対象の「緊急雇用安定助成金」について、実際には雇用していない従業員を休ませたとする虚偽申請も行った。

 イワケンは2種の助成金合わせて1885万7251円、サンアイ技研は雇調金4805万9382円、エクスト化成は雇調金874万7479円を不正に受給。同局は11月27日までに支給決定を取り消し、返還を命じた。

 雇調金などは事業主が休業や教育訓練を行って従業員の雇用を維持する場合、休業手当や賃金の一部が支給される。

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