「下剋上球児」で視聴者魅了 俳優・生田俊平さん、地元・青森県つがる市訪れ応援に感謝

倉光市長(左)との懇談で笑顔を見せる生田さん

 10~12月に放映されたTBS系日曜劇場「下剋上(げこくじょう)球児」にメインキャストの一人として出演した、青森県つがる市柏地区出身の俳優・生田俊平さん(25)が27日、市役所を訪れ、倉光弘昭市長と懇談した。「撮影は楽しかったし、地元の仲間から応援をもらった」と感謝の思いを伝えた。

 生田さんは地元の小中学校を卒業後、青森山田高校に進学して野球に打ち込み、甲子園出場も経験。仙台大学に進んでからも野球の道を歩んでいたが、途中で断念し、俳優を志した。昨年から活動を本格化し、野球関係のドラマや広告などに出演している。

 下剋上球児は、甲子園出場を目指す弱小高校野球部の監督、部員、その家族らの人間愛を描いた物語。生田さんは高倍率のオーディションで、メインキャストの一つである球児役をつかんだ。ドラマでは、実力校出身の名に恥じないスイングを披露するなどして視聴者を魅了した。

 ドラマで着用したユニホームを着て市役所に姿を見せた生田さん。高校の同級生らからたくさんの応援の連絡を受けたこと、インスタグラムのフォロワーが2万4千人に急増するなど反響が大きかったことに触れ、「撮影中は『一塁にライナーを打って』と要求されるなど難しいシーンもあったが、楽しかった」と充実した表情で振り返った。

 終了後の取材に「青森を盛り上げるためにこの仕事をしている部分がある。野球以外の作品にも挑戦したいし、今後も頑張るので応援してほしい」と話した。

 倉光市長は「つがる市から役者が出るのはうれしい限り。仕事が舞い込むだろうが、頑張ってほしい」と激励した。

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