今年も残りあと少し 長崎・諏訪神社で大鏡餅作り 正月の準備着々 「来年も健康で」 

つきたての餅の形を整えて大鏡餅を作る神職ら=長崎市、諏訪神社

 長崎県長崎市上西山町の諏訪神社で27日、年末恒例の大鏡餅作りがあった。関係者約30人が新年の平穏を祈りながら直径約50センチの丸もち4個を完成させ、大みそかに拝殿に供える。
 県内の農業者らでつくる「瑞穂会」が60年ほど前からもち米を奉納しており、今年は約130キロを納めた。餅つきには同会員のほか、「長崎くんち」の踊町や神輿守町(みこしもりちょう)の関係者も参加。「ヨイサー、ホイサー」などと威勢よく声をかけ合いながら、蒸した米をきねと臼でついた。
 つき上がった餅は神職らが温かいうちに丸く成形。大鏡餅は来年1月2日まで奉納し、3日には切り分けて参拝者に配る。瑞穂会で餅つきの責任者を務めた尾崎光誼(てるよし)さん(88)=西彼長与町=は「来年も皆さんが健康で無事に過ごせるよう願いを込めた」と語った。

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