「コンビニは詐欺被害を防ぐ最後のとりで」 高齢の客から事情を聴き通報、店員ら2人に感謝状

感謝状を受け取る桑名さん(中央)と畑さん(右)=京都府亀岡市安町・京都府警亀岡署

 特殊詐欺被害を食い止めたとして、京都府警亀岡署は京都府亀岡市河原町の「ファミリーマート亀岡河原町店」に感謝状を贈った。同署はコンビニが被害を防ぐ「最後のとりで」になっているとして「今後も積極的に声掛けをしてほしい」としている。

 10月19日午前9時ごろ、常連の高齢男性が慌てた様子で2万円分の電子マネーカードを購入しようとした。不審に思った店員が事情を聴くと、パソコンがウイルスに感染し「直すためにいるみたいだ」と説明。詐欺と見抜き、通報した。

 マネジャー桑名麻紀さん(50)と従業員畑遥香さん(25)が今月15日、同署(安町)で普光江邦署長から感謝状を受け取った。同店は昨年12月にも被害を食い止めており、桑名さんは「若い人もお年寄りも関係なく、高額の場合は声をかけるようにしている」と話していた。

 同署によると、管内のコンビニが詐欺被害を防止したのは2023年は11月末時点で7件、昨年は12件あった。

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