【香港】ステーブルコインに免許制度、当局が提案[金融]

香港政府と香港金融管理局(HKMA)が、価格の安定性を実現するように設計された暗号資産(仮想通貨)「ステーブルコイン」の発行者に対し、個人投資家への販売に当たり金融管理局の免許取得を義務付けることを提案している。金融管理局と政府金融サービス・財務局が27日、ステーブルコイン発行者を対象にした新規制案に関する意見公募(パブリックコメント)を開始した。2024年2月29日まで意見を受け付ける。

法定通貨を担保にしたステーブルコインの発行者が対象となる。免許なしでは、法定通貨担保型ステーブルコインの香港での発行や、香港ドルの価値に連動したステーブルコインの発行、香港市民への法定通貨担保型ステーブルコインの積極的な宣伝ができなくなる。

新規制では、法定通貨担保型のステーブルコイン発行に際し、準備資産の価値が常に、流通しているステーブルコインの価値と同等以上であることや、準備資産の分離保管などを求める。発行者は新規制の発効後3カ月以内に免許申請をする必要がある。

© 株式会社NNA