懐かし寒河江工高、改築前に校舎を見学 40年前留学、ベルトハウスさん 

教室の席に座り、留学当時を懐かしむアンドリュー・ベルトハウスさん(右から2人目)=寒河江市・寒河江工業高

 約40年前に交換留学生として寒河江市の寒河江工業高に通っていた米国人アンドリュー・ベルトハウスさん(57)が28日、同校を訪れ、当時を懐かしみながら校舎内を回った。改築で来春から新校舎に移るため、「貴重な機会になった」と感慨深い表情で語った。

 ベルトハウスさんは寒河江ロータリークラブの仲介で1983(昭和58)年8月から約1年間、同校電気科に通った。その後も石川県輪島市で外国語指導助手(ALT)を務めたり、寒河江市でのホームステイ先だった国井晴彦さん(64)方で旧交を温めたりと来日を重ねた。現在は、米国財務省で国際経済に関する業務に携わっている。

 同校を訪れるのは98年以来で、休暇に合わせて今回、パートナーで国際非政府組織(NGO)コンサルタントのウェイン・シールズさん(66)と来校した。舟山和彦校長に出迎えられ、柴崎洋一教頭らの案内で教室、実習室、図書室などを見学。留学時は剣道部に所属していたことから道場の様子も確認し、「冬の合宿は寒かったが、いい思い出になった」と振り返った。

 同市内には来年1月3日まで滞在予定。「寒河江で学んだ経験が、国際的な現在の仕事に生かされている。前回はあいさつ程度の訪問だったので、じっくりと内部を見ることができて良かった」と笑顔を見せた。

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