栃木県立佐野東高の美術部員4人は30日、来年のえと「辰(たつ)」の大絵馬を佐野市浅沼町の浅沼八幡宮(はちまんぐう)に奉納した。
4回目の今回は、1年石川莉央(いしかわりお)さん(16)、勝又桃花(かつまたももか)さん(15)、中里菜花(なかざとなのは)さん(15)、中山智絵(なかやまともえ)さん(16)が、1週間ほどで制作した。
4人は縦90センチ、横180センチの木製合板に、宝玉を手に鳥居をくぐる、りりしい竜をアクリル絵の具で描いた。迫力が出るように奥行きのある構図にこだわり、竜の輪郭も太い線で書いて強調した。絵の横に添えられた「疫病退散」の願いを込めて仕上げられた大絵馬は、境内に来年いっぱい飾られる。
この日は氏子総代らが部員を招き、同八幡宮で完成披露会を開いた。上岡博(かみおかひろし)氏子総代代表は「多大なるご苦労があったと思うが、絵馬が奉納されうれしく思う」と感謝した。