【第五福竜丸事件】被ばく後70年の節目を前に…関心高める市民集会開催(静岡・藤枝市)

静岡・焼津市を母港とした第五福竜丸が太平洋ビキニ環礁でアメリカの水爆実験により被ばくした事件は2024年の3月で70年の節目を迎えます。これを前に関心を高めてもらおうと、藤枝市で集会が開かれました。

「味な平和ゼミナール」と銘打った今回の集会は、静岡県中部の高教組や平和を守る活動を展開する団体 エバーグリーンが主催したものです。2023年12月17日に開かれた集会では、第五福竜丸 元乗組員の久保山愛吉さんの妻、すずさんが描いた絵本に朗読をつけてDVD化した「バラの祈り~死の灰を越えて」が上映されました。上映後には、朗読を担当した焼津高校演劇部の3人の生徒が苦労したところなどを話しました。また、焼津市生まれでビキニ環礁があるマーシャル諸島に数多く出向いているレウィ千穂さんが、水爆実験の現在の跡地や現地の被災状況を報告しました。今回 主催した高教組とエバーグリーンでは、今後も平和についての集会を開催し核廃絶に力を入れていくということです。

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