神戸阪急(神戸市中央区)は12~15日、新年を祝うフランスの伝統的な焼き菓子「ガレット・デ・ロワ」をテーマにした催し「みんなのガレット博覧会」(神戸新聞社など後援)を開く。神戸など地元菓子店が手がけた商品の販売や、若手職人によるコンテストなどがある。兵庫県洋菓子協会と神戸ファッション協会が主催し今年で4回目。
ガレット・デ・ロワは、パイ生地にアーモンドクリームを挟み、表面にゲッケイジュなどの模様を描いた焼き菓子。フランスでは毎年1月6日のキリスト教の祭日「公現祭」を祝うため、人々が年が明けると菓子店で買い求め、家族や友人らと囲んで食べるという。中には陶器の人形「フェーブ」が一つ入っており、引き当てた人には幸福が訪れるとされる。
会場では初参加の7店を含む22店が出店。南仏で主流というパン生地のガレット「クーロンヌ・デ・ロワ」やフェーブの人形も並ぶ。焼きたての実演販売や、ガレット・デ・ロワ作り体験(要予約)、コンテストの公開審査などもある。
県洋菓子協会の栗原栄徳副会長は「多くの方に伝統のお菓子を知ってもらい、各店のいろいろな味を楽しんでほしい」。31日までは各店舗をめぐるデジタルスタンプラリーも実施する。
入場無料。午前10時~午後8時(15日は午後5時まで)。県洋菓子協会TEL078.871.5938(赤松沙和)