戎神社(兵庫県三木市大塚2)で13~15日に開かれる「えびすまつり」に向け、地域住民や福娘が着々と準備を進めている。大塚町公民館では4日、福娘が参拝者に授与する神矢(破魔矢)約2千本を用意。神戸電鉄粟生線の15駅には、のぼり旗約150本が掲げられた。
「三木のえべっさん」として知られる同まつりは、例年1月の第2土、日、月曜にあり、約1万人が参拝するという。昨年の新型コロナウイルス5類移行を経て、今年は4年ぶりに通常の様式で催される。
この日、華やかな衣装を身に着けた福娘16人が紅白の神矢に、大黒とえびすを描いた絵馬と「延寿招福」と記された短冊を次々と取り付けた。福娘を務める近くの内藤綾香さん(21)は「子どもの頃から見ていた福娘を務められてうれしい。参拝者の皆さんによい福を届けられるよう頑張りたい」と話していた。
宵えびすの13日は、午後7時から神事と宮司による舞楽、本えびすの14日午前11時と午後3時には神事と子どもによる浦安の舞がある。午後3時半ごろから「福餅まき」もある。
13、14日は近くの三木小学校運動場を駐車場として無料開放する。両日とも午前9時~午後10時。残り福の15日は駐車場が利用できないため公共交通機関での参拝を呼びかけている。(小西隆久)