“心のクラブ”帰還もいばらの道 敗戦後にS・ラモスがセビージャサポーターと衝突「もう黙っていろ」

写真:セビージャのS・ラモスが一部サポーターと口論に ©Getty Images

元スペイン代表DFセルヒオ・ラモスが、所属するセビージャの一部サポーターと衝突した。

S・ラモスは、現地時間1月4日に行われたラ・リーガ第19節のアスレティック・ビルバオ戦に先発フル出場。3バックの中央で奮闘したが、チームは0-2で敗れて16位に後退した。

ビルバオ戦後、S・ラモスはスポーツ専門ビデオ・オン・デマンド・サービス『DAZN』のインタビューに対応。すると、フラストレーションをためた一部のセビージャサポーターが37歳のベテランDFに対して罵声を浴びせた。

S・ラモスは「少しはリスペクトを持て。我々は今話をしているんだ。人々とエンブレムにリスペクトを払い、もう黙っていろ」と応戦した。

一方、S・ラモスは「何事も忍耐が必要だ。これが現状であり、人々がフラストレーションをためるのも理解できる」と、昨季のUEFAヨーロッパリーグ(EL)王者が苦しい時期を過ごし、サポーターにも思うところがあることをインタビュー中に認めている。

S・ラモスは、昨夏にパリ・サンジェルマン(PSG)を退団してセビージャにフリーで加入。サウジアラビア方面から提示された高給を蹴り、得られる可能性のあった最高額の約20分の1の年俸で、かつてトップチームデビューを飾った“心のクラブ”に帰還した。しかし、過去の移籍背景や、レアル・マドリード在籍時にS・ラモスがセビージャサポーターを挑発したことなどから、セビージャのウルトラス『ビリス・ノルテ』を中心として同選手に根強い抵抗感を示しているサポーターも少なくない。

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