富山県や氷見市などは5日、能登半島地震で新たに確認された被害状況を発表した。氷見市によると、同日午後3時時点の住宅被害は全壊16件を含む計205件となり、県が4日にまとめた3件から増加した。同市の断水は、4日から約1100世帯が解消したものの、いまだに約4900世帯で水が出ない状況が続いている。
氷見市によると、5日午後3時時点の住宅被害の内訳は、全壊が16件、半壊が22件、一部損壊が167件。断水は4日に4900世帯だった復旧世帯が8400世帯に増加。飲料用には使えないがトイレや風呂に活用できる水が通る「通水世帯」700世帯を含めると9100世帯を数える。
断水エリアは、漏水が起きやすい倒壊家屋がある北部、西部に広がっており、市は慎重に復旧作業を進めている。
●高岡の断水は解消
富山県によると、5日午前11時時点の県内の断水状況は、高岡市で39世帯が復旧し、全域で解消した。小矢部市では40世帯が断水している。
県が5日午後1時時点で取りまとめた被害状況では、けが人は前日から軽傷者が4人増え、計41人となった。住宅被害は計338件で前日の48件から大幅に増え、約4割を氷見市が占める。