天童市内で超促成栽培されたサクランボ「佐藤錦」の初競りが5日、同市の天童青果市場や東京・大田市場などで行われ、きり箱入り500グラム(2L、68粒入り)が大田市場で過去最高額を更新する140万円、天童で過去最高タイの100万円でそれぞれ競り落とされた。
JA全農山形によると、大田は卸売業者「船昌」(東京都大田区)が競り落とし、1粒約2万円に相当する額となった。天童で落札したジェイエイてんどうフーズの冨樫智彦営業本部長は「年明けから地震など悲しいニュースが相次ぐ中、明るい話題を届けたいと思った」と語り、他に競り落としたサクランボとともに通販や道の駅で販売する考えを示した。
昨年の落札額は大田が130万円、天童が100万円だった。サクランボは同市の花輪和雄さん(74)がハウス内で生産し、4日に出荷された。各市場では昨年本格デビューした「やまがた紅王」も競りにかけられた。