猛暑乗り越え、出来栄え上々 山形大の純米大吟醸酒が発売

山形大オリジナル純米大吟醸酒「燦樹2024」の(左から)火入れ酒、生酒、にごり酒

 山形大オリジナルの純米大吟醸酒「燦樹(きらめき)2024」が今年も発売された。酒米は農学部の高坂農場(鶴岡市)で丁寧に栽培され、記録的猛暑の中でも、例年以上の出来栄えに。華やかな香りに仕上がった。

 酒米は「出羽燦々(さんさん)」を使用している。栽培した田中健一技術専門職員によると、こまめな水の管理、自家製堆肥の使用などにより、猛暑の中でも高品質を維持できた。

 醸造は奥羽自慢(同)が手がけている。同社によると、質の悪い酒米は仕込みの際に溶けにくいが、今回の溶けやすさは最適だったという。生酒、火入れ酒、にごり酒を用意した。

 同社は「華やかな香りと、フルーティーで爽やかな甘みがある。香り高い生酒と、味に落ち着きがある火入れ酒の違いを楽しんでほしい」としている。

 酒米の稲刈りや仕込みには学生も参加した。売り上げの一部は学生支援に活用される。3種とも720ミリリットル入りで2050円。計2200本の限定販売。

 各キャンパスの山形大学生協店舗(土日祝日は休業)などで購入できる。今月下旬からは山形市の金森酒店と同店ホームページでも取り扱う。問い合わせは大学生協小白川コンビニ店シエル023(641)8662。

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