食品製造の後藤屋(高畠町、鈴木司郎代表)は、キャンプの際に楽しめるレトルト食品「山形ご当地キャンプ飯」を開発した。地元食材をふんだんに活用した3種類を用意し、2月からの販売開始を予定している。アウトドア需要の高まりに目を向け、新たな顧客層の獲得を目指している。
新型コロナウイルス禍の影響で、2021年ごろから同社主力の土産商品の売り上げが減少するなど苦境に陥ったことが開発のきっかけ。キャンプブームの到来に着目し、キャンプを楽しむ人たちをターゲットにした商品を新たに作ろうと、22年の夏ごろから開発に取り組んだ。
商品は、県産のハーブ鶏や自社農園のバジルを使った「バジルバターチキンカレー」、地元しょうゆ店のみそで味付けした「やまがた辛みそホルモン」、舟形町産マッシュルームを取り入れた「アヒージョの素(もと)」の3種類。価格はそれぞれ864円。テントの形をした容器に3種類が一つずつのセット商品は2592円。
県内各地の道の駅などといった観光施設や、ネット通販での販売を予定している。商品開発に携わった営業企画の鈴木亮太さん(25)は「キャンプだけでなく家庭でも楽しむことができ、幅広い人たちに山形の食を発信していきたい」と話している。問い合わせは同社0238(52)3572。