能登の母校再開信じてスイング 岩手へ帰省中に地震発生の球児

学校の早期再開を願い、地元で練習に打ち込む及川蓮志さん=6日、宮古市蟇目

 宮古西中から石川県輪島市の日本航空高石川に進んだ及川蓮志(れんじ)さん(1年)は、能登半島地震で被災した学校の再開を地元宮古市で待っている。帰省中で地震には遭わなかったが、学校や周辺道路の被災は深刻で、新学期は自宅でオンライン授業となる見通し。同校は今春のセンバツに出場する可能性があり、野球部の及川さんは被災地を案じながら「甲子園でプレーできるように練習を続ける」と試練と向き合う。

 同市蟇目の屋内練習場で6日、「航空」の文字が胸に入った練習着の高校球児がバットを振り込んでいた。中学まで所属した野球チーム・岩手東ボーイズの練習始め。参加した及川さんが「練習できる環境があってありがたい」と感謝を口にすると、1年先輩のOB関屋大惺(たいせい)さん(宮城・古川学園高2年、新里中出身)は「元気そうで良かった」と一緒に汗を流した。

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