【20歳おめでとう・栃木県北】再会喜び、将来への思い誓う 当時懐かしむ節目の祝い

あでやかな振り袖姿で記念撮影に収まる出席者

 成人の日を翌日に控えた7日、那須塩原、那須烏山、那珂川の3市町で、二十歳の節目を祝う集いが開かれた。それぞれの会場を鮮やかな晴れ着が彩り、出席者は再会を喜びながら、地域や将来への思いを新たにした。

那須塩原市

 「那須塩原市20歳の集い」は7日、黒磯、西那須野、塩原の3地区で行われ、合計で対象者1200人のうち925人が出席した。

 塩原会場(ハロープラザ)の式典では、藤田一彦(ふじたかずひこ)副市長が渡辺美知太郎(わたなべみちたろう)市長からの祝辞を代読。新型コロナウイルス禍の青春時代を過ごした若者たちに「困難に直面したことで身に付けた能力や現状に立ち向かう強さを発揮してほしい」とエールを送った。

 出席者を代表し、箒根中出身の東洋大2年八木沢颯太(やぎさわそうた)さん(19)が「支えてくれた人たちへの感謝の気持ちを忘れず、地域社会に貢献していく」と誓いの言葉を述べた。

那須烏山市

 20歳を迎えた若者の前途を激励する「那須烏山市はたちを祝う会」が7日、那須烏山市城山の風月カントリー倶楽部で開かれた。

 2018年度に市内中学校を卒業した生徒の80%に当たる169人が出席した。式典で川俣純子(かわまたじゅんこ)市長は「市民が主役のまちづくりのため、皆さんから新たなご意見をいただけることを楽しみにしている」と式辞を述べた。

 烏山中卒の大学1年益子大輝(ましこたいき)さん(20)は出席者の代表あいさつで「無邪気に走り回っていた中学生が今では一人一人、夢や目標に向け着実に歩みを進められている」などと述べた。

 記念行事では小中学生時代を写真で振り返るスライドショーが流され、出席者は当時を懐かしんだ。

那珂川町

 本年度に20歳になる若者が集う「那珂川町二十歳の祝い」が7日、町小川総合福祉センターあじさいホールで開かれ、96人が旧友との再会を喜んだ。

 福島泰夫(ふくしまやすお)町長は式辞で、元日に発生した能登半島地震に触れ「困難な時代に大人への一歩を踏み出す皆さんには、社会をリードする気概を持ってほしい」と訴えた。

 式典後には町のキャラクター「なかちゃん」のグッズなどが当たる抽選会があり、会場はアットホームな雰囲気に包まれた。実行委員長で小川中出身の国際医療福祉大2年秋元勇瑠(あきもとたける)さん(20)は「同級生の笑顔を見ることができ、素直にうれしい」と話した。

記念撮影する実行委員
記念撮影する若者たち

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