〈1.1大震災〉被災者へ必要な服を 宿泊事業の「こみんぐる」

住民から寄付された大量の衣類=金沢市玉川町

  ●寺を拠点に衣類募る

 金沢、珠洲両市で宿泊事業を手掛ける「こみんぐる」(金沢市小橋町)が、真宗大谷派光徳寺(玉川町)を拠点に衣類の寄付を募り、能登半島地震の被災者に配る活動を始めた。8日午後5時まで本堂を開放し、被災者は必要な服を自由に選び、無料で持ち帰ることができる。

 6、7日に住民から衣類の寄付を募り、男女と子ども用のダウンコート、セーター、ズボン、長袖の服などが石川・福井から寄せられた。

 7日は輪島市の被災者ら13人が本堂いっぱいに山積みとなった衣服の中から選び、「寒いから助かる」「今着ている服しかなかったのでありがたい」などと感謝した。

 同社取締役の林俊伍さん(37)は、十分な衣服を持たず、能登から金沢に避難してくる被災者が増えると想定しており、「少しでも安心して暮らせる環境を整えたい」と話した。

 募った衣類の一部は8日以降、市内に滞在する避難者の宿泊先に届けられる。

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