輪島の避難者移送、雪で中止 被災地冷え込む

雪が降り積もった被災地=8日午前8時15分 輪島市の朝市通り付近

 最大震度7を観測した石川県の能登半島地震は8日で発生から1週間となった。同日午前10時の発表によると、県内の死者は161人となった。被災地は雪が降り積もり、輪島市役所などに避難する障害者ら要配慮者3人を金沢市のいしかわ総合スポーツセンターまで陸送する計画は中止となった。

 輪島市は要配慮者受け入れのため、福祉避難所を2カ所開設した。

 気象庁によると8日午前8時時点で、珠洲市で13㌢、七尾市で12㌢、輪島市で9㌢の積雪を記録。冷え込みも厳しく、朝の最低気温は七尾市で氷点下2.4度、珠洲市で同0.2度、輪島市で同0.1度を観測した。降雪により二次被害の発生や、被災者の間での感染症拡大に懸念が強まっている。

 珠洲市では被災家屋や損傷した道路が雪に覆われた。住宅では雪かきをする人の姿も。小学校に避難している女性は「暖房の効きが悪く、少し寒かった」と疲れた様子で話した。

© 株式会社北國新聞社