がれきで消火栓使えず延焼 輪島朝市の火災県警が9日午後大規模捜索

観光客でにぎわう朝市=2023年5月5日

 最大震度7を観測した能登半島地震で、石川県警は9日、多くの建物が焼失した輪島市の観光名所「朝市通り」周辺で大規模な捜索を実施する。県内の安否不明者は同日午前9時時点で、180人となり、関係機関による懸命の捜索が続く。

 捜索は100人態勢で、店舗などが焼けた朝市通りを中心に行う。

 輪島市や消防によると輪島朝市の火災は1日夕に発生。3日までに約200棟に延焼した。千年以上の歴史を持ち、古い木造建築が密集していた。大量のがれきで消火栓が十分に使えず、道路が寸断されて消火活動が進まなかったとみられる。

火災後の輪島朝市通り=2日

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