復興願う灯、夜空へ 河北・東日本大震災の復興イベント、能登にも思い寄せ

雪が舞う中、能登半島地震の被災者への思いも込めて浮かび上がるスカイランタン=河北町・どんがホール駐車場

 ミニ熱気球「スカイランタン」を夜空に上げるイベントが8日夕、河北町のどんがホール駐車場で開かれた。東日本大震災の被災地復興を願う催しで、今年は雪が舞う冬の夜に浮かんでいく明かりに、能登半島地震の犠牲者追悼や早期復興の思いも込めた。

 ランタンは高さ約3メートル、縦横約1.3メートルの直方体。町内の保育施設や小学校、谷地高、谷地八幡宮など11団体が計12個を制作し、表面には「天下泰平(たいへい)」などの文字や辰(たつ)年にちなんだイラストなどをあしらった。内部には発光ダイオード(LED)を入れて点灯させ、ガスバーナーで内部の空気を暖めると高さ約20メートルまで浮き上がり、集まった人々から歓声が起きた。

 同施設を運営するNPO法人元気netかほくが主催し、13回目。谷地高3年山口正紀さん(18)は「雪と相まってきれい」と話しながら、能登半島地震の被災者を思いやり「明かりを通じて人と人との絆が広がればいいな」と願い、ランタンを見上げていた。

雪が舞う中、能登半島地震の被災者への思いも込めて浮かび上がるスカイランタン=河北町・どんがホール駐車場
雪が舞う中、能登半島地震の被災者への思いも込めて浮かび上がるスカイランタン=河北町・どんがホール駐車場

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