〈1.1大震災〉志賀原発に津波3メートルか 能登半島地震後

  ●海抜11メートル、影響なし

 北陸電力は9日、能登半島地震後、停止中の志賀原発前の海で約3メートルの津波が発生していたと発表した。波高計などで水位が約3メートル上昇していたことを確認した。志賀原発は海抜11メートルの敷地に高さ4メートルの防潮堤や防潮壁があり、影響はないとしている。

 北電によると、地震発生から約1時間半後となる1日午後5時45分ごろ、敷地前の県道から約300メートル離れた海底の波高計と、海水を引き込む取水口付近で水位の上昇を確認した。敷地内に海水を引き込んでいる取水槽の水位変化の解析結果とも一致した。

 外部電源については原発に給電する5回線のうち、変圧器の故障などで2回線が使えない状況となっているものの、残りの回線と非常用電源、電源車で給電でき、安全性に問題はないという。主変圧器からの油漏れや使用済み燃料貯蔵プール水の飛散も影響はないとしている。

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