「少しほっとできる場の提供ができれば」助産師が能登半島地震で避難の母親をサポート 静岡県や浜松市が公営住宅の提供も発表

能登半島地震から10日目。被災地では行方不明者の捜索が続いている一方、静岡県内ではすでに長期的な被災地支援の動きが始まっています。具体的に被災者のニーズをくみ取った対応です。

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大規模火災が発生した石川県輪島市では、焼け跡に残されているとみられる行方不明者の捜索が行われました。死者は石川県で206人、このうち8人は災害関連死とされています。

被災地では、まだ救助活動が最優先ですが、静岡県内では長期的な支援を見据えた動きが出ています。静岡市清水区にある母乳育児の相談室では、能登半島地震の被災地から県内に避難している母親への支援が始まっています。

<篠田母乳育児相談室 篠田一世助産師>
「静岡に避難されたり、ご実家に身を寄せてらっしゃる方たちに手技(乳房マッサージ)いろんな相談含めて、みせていただいている」

災害時は、精神的なストレスで母乳が出にくくなるなどのトラブルが起きやすいといいます。県内では静岡市や浜松市、富士市の6つの相談室などで被災した母親を対象に乳房のマッサージを無料で行うほか、助産師への相談も受け付けています。

<篠田母乳育児相談室 篠田一世助産師>
「避難先とかおうちにこもっているのもとても大変かなと思うので、少しほっとできる場の提供ができればいいなと思う」

期間は2024年3月までの予定です。

<浜松市 中野祐介市長>
「市営住宅提供しようと、いま準備を進めております」

浜松市は、石川県珠洲市で全壊や半壊の住宅被害を受けた被災者を対象に市営住宅30戸を無償で貸し出すことを決定。使用期限は原則3か月以内ですが、最長1年まで延長が可能で、1月11日から受け付けが始まります。

また、静岡県も県営住宅の無償提供を発表していて、合わせて県内では公営住宅218戸が提供可能ということです。

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