<いすの木のもとで 伊万里市民図書館だより>読書のマナー 本は公共物 丁寧に扱って

返却された本の点検作業=伊万里市民図書館

 本が返却されると図書館員は、まずページをパラパラとめくってチェックします。個人のしおりやカードが挟まっていたり、時にはピーナツの皮がペチャンコになっていたりするからです。下線や落書きもあるので、消しゴムは必需品です。

 そんな図書館員からお願いです。誤ってページが破れたり、外れたりした場合は、決してセロハンテープで補修はせずに、そのままカウンターまでお持ちください。傷んだ本を直したいという温かい気持ちは図書館員が受け継いで、専用の道具を使ってしっかり直します。

 ただし、コーヒーなどをこぼして修復不能の場合は、弁償していただくこともあります。つまり、図書館の本は公共物ですので、丁寧に扱っていただきたいのです。机の上で読む。唾をつけた手でめくらない。飲食しながら読まない。ページの角を折らない。クリップを使わない。マナーを守って今年も読書を楽しみましょう。(館長 鴻上哲也)

© 株式会社佐賀新聞社