佐賀空港のソウル便10年祝う 佐賀市でレセプション コロナ禍経て利用機運高めよう

就航10周年記念レセプションで、鄭鴻根代表理事(右から4人目)に記念品を渡す山口祥義知事(同5人目)=佐賀市のホテルニューオータニ佐賀

 佐賀空港(佐賀市)と韓国・ソウルを結ぶ定期便の就航10周年を記念したレセプションが12日夜、佐賀市のホテルニューオータニ佐賀で開かれた。新型コロナウイルス禍を経て旅行需要が回復する中、ソウル便の利用の機運をさらに高めていくことを確認した。

 ソウル便は、佐賀空港で中国の上海便に続く2番目の国際路線として2013年12月に就航した。日韓関係の悪化や新型コロナの感染拡大の影響で19年8月から運休していたが、昨年9月に運航を再開した。再開直後は週3往復で、昨年10月末からは週4往復に増えた。現在は3月2日までの期間限定で、週7往復の毎日運航となっている。

 レセプションにはソウル便を運航する韓国のLCC(格安航空会社)のティーウェイ航空や県内の自治体、観光協会、旅行会社、学校などの関係者約150人が出席した。能登半島地震の犠牲者に黙とうをささげた後、就航から10年間の歩みを伝える動画が上映された。山口祥義知事は「これから互いに伸びていく10年になると確信している。連携、充実、強化を支えてほしい」とあいさつした。

 ティーウェイ航空の鄭鴻根(ジョン・ホングン)代表理事は「多くの方のおかげで困難を乗り越えられた。今後、欧州に進出する計画があり、佐賀から仁川(インチョン)、欧州までの旅行が可能になる。これからも協力してもらえるとありがたい」と述べた。

 諸富家具で作ったバルーンの記念品が、山口知事から鄭代表理事に贈られた。駐福岡韓国総領事館の朴建燦(パク・コンチャン)総領事も祝辞を述べた。(大田浩司)

佐賀-ソウル線就航10周年記念レセプションであいさつする山口知事=佐賀市のホテルニューオータニ佐賀
佐賀-ソウル線就航10周年記念レセプションであいさつするティーウェイ航空の鄭鴻根代表理事=佐賀市のホテルニューオータニ佐賀
佐賀-ソウル線就航10周年記念レセプションで九州佐賀国際空港活性化推進協議会の陣内芳博会長(左)の発声で乾杯する関係者ら=佐賀市のホテルニューオータニ佐賀

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