無病息災、五穀豊穣を願い 下野でどんど焼き 豚汁とまゆ玉を食べ、一年の安寧を祈る

薄暮の中、勢い良く火柱を上げるやぐら

 【下野】石橋南部環境保全会や地元有志でつくる中大領令和会などは14日夕、中大領の田んぼで無病息災や五穀豊穣(ほうじょう)を願うどんど焼きを行った。

 どんど焼きは両会と地元の6自治会が行う恒例行事。地元住民がだるまやしめ縄を持ち寄り、早朝から竹などを使って造った高さ約20メートルのやぐらに添えた。

 点火式では坂村哲也(さかむらてつや)市長や石田陽一(いしだよういち)市議会議長、高山和典(たかやまかずのり)県議が出席。坂村市長が「これからも伝統ある行事が未来に続いてほしい」とあいさつした。その後、雷電神社の宇賀神義宣(うがじんよしのり)宮司(69)が神事を行い、代表者がやぐらに火を付けると勢いよく火柱が上がった。

 参加者は同保全会が用意した豚汁とまゆ玉を食べ、一年の安寧を祈った。

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