「龍のように飛翔する年に」 松浦鉄道(MR)潜竜ケ滝駅の壁画完成 佐世保・猪調小の児童ら制作

完成した壁画を喜ぶ猪調小の児童ら=佐世保市江迎町、同小

 松浦鉄道(MR)が、佐世保市江迎町の市立猪調小(吉田春樹校長)に制作を依頼していた潜竜ケ滝駅に飾る壁画が完成した。駅名や干支(えと)にちなんだ龍をメインに、千灯籠や繭玉、潜竜ケ滝など同町の風習や伝統工芸、自然をまるごと詰め込んだ作品に仕上がった。
 MRは駅を彩り、利用者に「マイレール意識」を持ってもらおうと、沿線各駅で壁画ペインティングを進めており、潜竜ケ滝駅で45カ所目。沿線自治体などでつくる連絡協議会の補助を受けた。
 潜竜ケ滝駅の壁画は、同市世知原町のデザイナー、小林晃さん(50)が協力。6年生を中心に児童約40人が4カ月ほどかけて縦1メートル65センチ、横4メートル50センチのカラフルな壁画に仕上げた。龍のうろこ部分は児童が手形を押してデザインしており、山口豪君(12)は「100点の出来。今年は龍のように飛翔する年にしたい」と話した。

仕上げ作業で龍の目を描く児童

 16日に同小で最後の仕上げ作業があり、児童が龍の目を描くと「やったー」と拍手が沸いた。目を担当した大木優依さん(12)は「きれいにできて良かった」と喜んだ。完成した壁画は17日、同駅に設置された。

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