【豊後高田】白ネギの生産量が西日本有数を誇る豊後高田市の飲食店で、各店が考案した自慢の料理を楽しめる「白ねぎグルメフェア」が開かれている。地元消費の拡大とブランド力向上を目的に、飲食店と生産者が連携した取り組み。主催する豊後高田商工会議所(野田洋二会頭)は「多くの人に味わってほしい」と呼びかけている。
フェアは昨年に続き2回目で、今年は飲食店31店舗が参加。白ネギを使ったホットドッグや天ぷら、豚しゃぶなど各店オリジナルの「白ねぎグルメ」を提供している。
食べて応募すると、抽選で10人に白ネギ一箱が当たる。方法は参加店舗にあるはがき、QRコードの他、インスタグラムのキャンペーンのアカウントをフォローしてプレゼント告知投稿に「いいね」をする。
フェアで提供する料理のお披露目会が11日、市内新町の同会議所であり、飲食店経営者や生産者ら約20人が参加した。野田会頭が「寒くなり白ネギが一番おいしい季節。商業と農業が連携して地域の活性化につなげたい」とあいさつ。メニューを考案した飲食店の代表4人が、素材を生かすために工夫した調理法などを紹介した。
市内の生産者でつくる市AFFネットワークの東名美智子会長(64)は試食し、「ネギの甘さにびっくりした。ヘルシーなネギ料理をさまざまな調理法で楽しめる」と話した。
市は県内の白ネギの約7割を生産し、全国で2番目の産地。JAおおいた豊後高田白ネギ生産部会の和泉陣部会長は「昨年のフェアは市外者の応募が約6割で、観光振興にも貢献できた。白ネギの魅力を多くの人に知ってもらえたら」とPRしている。