【栃木】大寒の20日、そばどころで知られる出流(いづる)町の出流山満願寺で、地域のそば職人が寒ざらしそばを奉納する「大寒祭」が開かれた。
出流観光会が寒ざらしそばの成功や商売繁盛を祈願するため毎年開催している。今年は先週の降雪のため、出流山山中で身を清める滝行は中止した。
同会に加盟するそば店6店の代表者が同寺本堂に集まり、今季初打ちした寒ざらしそばを奉納し、護摩祈祷(きとう)を行った。
同会は現在、栃木商工会議所を通じて「出流そば」の地域団体商標を出願している。石山英男(いしやまひでお)会長(54)は「観光会の1年の商売繁盛と商標の早期登録を祈った」と話した。
寒ざらしそばはソバの実を冷水にさらし、乾燥させることで雑味が抜け、甘みや風味が増す。2月末まで各店で提供される(なくなり次第終了)。