日本海のサバ、美味しい食べ方とは 姿ずし、へしこ、なれずし…人気度を調査

サバの食文化に関するアンケートで紹介している料理の一部(府丹後郷土資料館のホームページより)

 京都府北部の郷土料理を調査している府丹後郷土資料館(宮津市国分)は、日本海沿岸のサバの食文化について探るアンケートを行っている。すしや発酵食品、加工品などを味わう場面や購入場所などを調べ、サバにまつわる食の豊かさを浮き彫りにする。

 文化庁の「食文化ストーリー」創出・発信モデル事業の一環。同資料館は、サバを甘辛く炊いた「おぼろ」が特長の丹後の郷土料理「ばらずし」の調査を続けてきた。今回、日本海や若狭湾沿岸で食されてきた各地のサバ料理の違いに着目し、調査エリアを兵庫や福井、石川各県に拡大した。

 質問項目は、サバの姿ずしや棒ずし、へしこ、なれずしなど18品からなじみ深いものを選び、食べる頻度▽購入する場所▽誰と食べるか▽好きな食べ方など九つの質問に答えてもらう。事例に挙がっていないサバ料理についても回答できる。

 アンケートは1月末まで。資料館は「サバがどのように食べられてきたのかを追跡し、その歴史や風習を明らかにしたい」としている。用紙は資料館ホームページで入手できる。資料館0772(27)0230。

© 株式会社京都新聞社