全半壊の生徒検定料免除 富大、県立大で2次試験受付

学部、学科ごとに仕分ける職員=富大五福キャンパス

 国公立大2次試験の願書受け付けが22日、全国の各大学で始まった。午後5時までに富大に10件(前期6件、後期4件)、富山県立大に1件が届いた。2月2日に締め切られる。能登半島地震を受け、富大、県立大は自宅が全半壊するなどした受験生の入学検定料1万7千円を免除する。

 富大は出願書類を郵送できないなどの事情がある受験生については、個別に対応するとしている。

 被災した入学予定者について、県立大は入学金と前期分の授業料を全額免除する。富大はホームページで入学金と授業料を免除する制度があることを案内している。

 富大五福キャンパスでは午前10時ごろ、郵送で届いた願書を職員が学部、学科ごとに仕分け、書類に不備がないか確認した。入試課によると、被災した受験生から願書の送付に関する相談が複数寄せられている。

 出願を受け付けるのは国立82校397学部、公立93校214学部で、募集人員は約9万8千人。日程は前期が2月25日から、後期が3月12日以降。一部公立大の中期日程は3月8日以降に実施される。

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