内川沿い「盛り上げを」 射水・南さん、2月からイベント定期開催 周辺店舗や住民と連携

地域の盛り上げへイベントを企画した南さん=射水市の内川沿い

  ●地震で影響観光客減り

 射水市中央町の空き家を改装し、部屋の貸し出しなどを行う自営業、南春樹さん(39)は2月から、周辺店舗や住民と連携し、「内川沿い」の活性化を目的としたイベントの定期開催を始める。初回はチャリティーイベントとして2月17日に開催し、お茶会や餅つき、マルシェなどを計画する。3カ月に1回のペースでイベントを開催し、地震の影響を受けた内川沿いを盛り上げていく。

 南さんは昨年、中央町の空き家を改修し、イベントなどで活用できる貸しスペース「内川SHINE BASE(シャイン・ベース)」を開設した。地震発生後、周辺店舗の関係者から「建物の影響は少なかったが、お客さんが戻ってこない」と心配する声を聞き、誘客につながるイベントの実施を呼び掛けた。

 内川は「日本のベニス」の愛称で親しまれており、川沿いには飲食店や宿泊施設、雑貨店などが並ぶ。昨年、実証運航された新湊観光船のナイトクルーズが人気を集めるなど観光客が増えていた。しかし、地震で新湊地区で液状化の被害があったことがあり、観光客が激減し、川沿いを散策する人も減った。

 活性化イベントの初回には、座禅会や射水市を拠点に活動するご当地アイドル「IM Zip」の交流会も開催する。2回目以降も季節に合った催しを企画し、住民と観光客の交流の場としていく。南さんは「地震でストレスを抱える人が多い。一人でも多くの人を笑顔にしていきたい」と意気込んだ。

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