お多福くぐり 被災地復興願う 長崎・諫早神社

「お多福くぐり」をする参拝客=諫早神社

 節分を前に、長崎県諫早市宇都町の諫早神社に23日、福を呼び込む「お多福面」がお目見えした。高さと幅が各約5.6メートルの木製パネル。大きく開いた口をくぐり抜けると、家内安全や健康長寿、商売繁盛などの御利益があるとされる。2月7日まで設置予定。
 同神社近くの「お茶の間通り商店街」が2017年、地域の繁栄を願って最初の「お多福面」を制作、奉納したのが始まり。初代は受験生の合格祈願も兼ね、高さ約2.4メートルの五角(合格)形だった。現在の2代目は同商店街が20年、「日本一の大きさのお多福面を」とあらたに納めた。
 雪が舞う中、参拝客が「お多福くぐり」をして開運を祈願。島原市から家族5人で訪れた会社員、野村真哉さん(40)は「家族の健康と子どもの成長、そして平和と能登半島地震被災地の一日も早い復興を願いました」と話した。
 本明川沿いの同神社はかつて対岸にも鳥居があったことから、今でも川の飛び石を渡って来る参拝客も。その河川敷では2月3日午後2時からと同3時から、豆まきの「立春福まき」がある。

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