離島留学生 郷土料理に挑戦 長崎・壱岐

保護者や里親と一緒に郷土料理を味わう子どもたち=壱岐市芦辺町、壱岐島開発総合センター

 長崎県壱岐市教委の小中学生向け離島留学「いきっこ留学制度」を利用する児童生徒の交流会が21日、同市内であり、中学生6人と小学生15人が郷土料理作りで触れ合った。
 市内の小中学校には37人が在席し、親子で移住した家族もいる。児童生徒や保護者、受け入れ先の里親も招き、親睦を図ろうと、市教委が初めて開催した。
 交流会では、市内で食育や料理で健康づくり活動をする市ヘルスメイトの4人が指導。子どもたちは雑煮や郷土料理およごし、サケのちゃんちゃん焼き、いなり作りなどに挑戦した。
 雑煮はコンブとかつお節で取っただしに薄口しょうゆと塩で味を調え、具材は餅とかまぼこのシンプルなもの。およごしやちゃんちゃん焼きは野菜の皮むきなど中学生らが下級生に教えながら仲良く料理し、保護者や里親にも振る舞われた。
 昨年、親子で移住した市立芦辺小5年生の石山翔太君(11)は「学校は友達がいっぱいで楽しい。今日もみんなで料理をして楽しかったし、食べてみて全部おいしくできた」と笑顔で話した。

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