最高賞にあおいそら(東根)の「くるみレーズン」 県米粉パンコンテスト

グランプリに輝いた「くるみレーズン」

 県主催の「おいしい米粉パンコンテスト」の最終審査が24日、山形市のホテルメトロポリタン山形で行われた。県内外から出品され、書類審査を通過した21品を日本米粉協会長で料理研究家の服部幸応さんらが評価した。最高賞のグランプリは、東根市の米粉パン店「あおいそら」の「くるみレーズン」が輝いた。

 くるみレーズンは米粉の割合が82%。程よい甘さの生地にクルミとレーズンを練り込み、直径約10センチと食べやすいサイズとした。販売価格は5個入り375円(税抜き)。

 本県を含む15都府県33事業者から計84点の応募があった。最終審査では、服部さんや井上好文日本パン技術研究所長ら審査員5人が試食し、テーマ「毎日食べたくなる」や見た目、香り、味、普及性などの観点で評価。グランプリのほか、準グランプリ2点、優秀賞4点を選んだ。審査員の一人は「米粉はパンの新たなおいしさを提供できる素材だと感じた」などと講評した。

 県内米粉生産量は2011年の約1400トンをピークに減少し、近年は約700トンで推移している。近年は製粉技術が向上し、活用方法も多様化。県は消費拡大や商品開発のレベル向上につなげようと、新たにコンテストを企画した。

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