香ばしコオロギバーガー、28日に限定販売 上山明新館高生と山形の店が共同開発

ESCARGOTみはらしの丘店の店内に告知のチラシを張る(右から)青戸翔汰朗さんと小笠原悠さん、上村里緒さん=山形市

 上山市の上山明新館高食料生産科3年生と、レストランやベーカリーを展開する「ESCARGOT(エスカルゴ)」(山形市)が、食用コオロギパウダーを使ったハンバーガー「グリージョバーガー」を共同開発した。同社みはらしの丘店で28日、50個限定で販売する。食用コオロギは近年、家畜に代わる動物性タンパク源として注目されており、生徒は「多くの人に興味を持ってほしい」と話している。

 取り組んだのは同科食用コオロギ班の青戸翔汰朗さん(18)と上村里緒さん(18)、小笠原悠さん(17)の3人。昨年度の3年生が同社と開発した食用コオロギパウダーのシュークリームに続く第2弾で、今回は主食への活用に挑戦した。ハンバーガーに着目し、昨春に本格的に開発を始めた。

 コオロギを意味するスペイン語から名付けたグリージョバーガーのレシピは、同社のアドバイスを得て考案した。食用コオロギ由来の香ばしさと新鮮な野菜、特製ソースが絶妙にマッチした商品だという。パン生地や肉に練り込んだ食用コオロギパウダーは、上山市の粟野農園から譲り受けたものなどを使用した。

 販売を前に23日夕、生徒たちが同社みはらしの丘店を訪れ、店内や店頭に告知チラシを掲示した。3人は「SDGs(持続可能な開発目標)などの観点から、食用コオロギの活用法と味を知ってほしい」「実際に食べたら食用コオロギの可能性を感じてもらえると思う」と期待を込めた。

 販売は28日午前11時からで、なくなり次第終了。値段は1個500円。

上山明新館高生が昨夏に試作したグリージョバーガー(同校提供)

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