旬の「風間浦鮟鱇」ハマに続々、漁師も手応え 下風呂漁港(青森県)

漁が最盛期を迎えている冬の味覚アンコウ=29日午前9時20分ごろ、風間浦村の下風呂漁港

 「風間浦鮟鱇(あんこう)」のブランドで知られる冬の味覚・アンコウ(キアンコウ)の漁が青森県風間浦村で最盛期を迎えている。同村の下風呂漁港では29日、約1.5トンが水揚げされた。中には19キロを超える大物も揚がり、ハマは活気づいている。

 29日朝は風間浦漁協所属の刺し網漁船9隻が出漁した。帰港した漁師がアンコウが入ったケースを次々と港に揚げると、漁協職員が1匹ずつ計量。木箱に詰めるなど出荷に向けた作業を進めた。

 漁を終えた漁師たちは「(今季は)平均7~8キロと1匹のサイズが大きい」「量もまずまず揚がっているし、脂も乗っている。2月以降も期待できそうだ」と話していた。

 昨年12月15日に始まった今季の漁は3月まで続く予定。村によると、現時点の水揚げ量は例年に比べ多いという。

 風間浦のアンコウは漁場が近いため生きたまま水揚げされることも多く、鮮度の良さが特長。2014年に「風間浦鮟鱇」として、地域団体商標に登録された。

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