「地震怖くないよ。大丈夫だよ」。ひみ動物病院(氷見市加納)の藤本正紀獣医師(32)が優しく声をかけながらポメラニアンの頭をなでる。
同病院は能登半島地震の後、営業時間内に無料でペットの一時預かりをしている。家が壊れたり、片付けに追われたりして世話が難しい人の助けになれば、という思いからだ。
最近は氷見市内から犬4匹と鳥2羽を定期的に預かっている。地震直後は、おびえて体を縮める様子も見られたという。藤本さんは「ストレスを感じるのは動物も同じ。早く復興して家族の下で元気に過ごしてほしい」と願う。