佐賀市の佐賀商業高定時制でこのほど、社会保険労務士による出前授業があった。県社会保険労務士会が企画し、全校生徒27人が、休暇や保険の仕組みなど働く上で必要な知識を学んだ。
ふじ事務所(佐賀市)の北村彩所長(41)が給与明細の見方や、テスト期間なのに休めないといった職場で疑問を感じた場合の対処法を説明した。
高校生がアルバイトのシフトを断れないケースが多いといい、北村所長は「アルバイトも労働者で労働法が適用される。やれと言われたことができないからといって罪悪感を抱くことはない」と述べ、「皆さんは学業が本業。おかしいと思ったら周りの人に相談して」と伝えた。
4年の秋山凜花さんは「定時制に通うほとんどの生徒がアルバイトをしておりとても役に立った。保険やトラブルへの対処法などをしっかり把握した上で、4月から働きたい」と話した。出前授業は本年度、県内6校で実施する。(松尾綺子)