能登半島被災地のコンビニや民家で窃盗事件「パトロール重要性感じた」 京都府警が現地活動報告

能登半島地震で救助やパトロールにあたった京都府警の警察官ら(30日、京都市上京区・府警本部)

 能登半島地震で被災地の救助やパトロールに当たった京都府警の警察官が30日、京都市上京区の府警本部で報道各社に活動内容を報告し、資機材の運搬や盗難被害など被災後の課題を指摘した。

 府警はこれまでに約300人(26日現在)を現地に派遣し、救助や警戒活動、交通整理、航空隊による上空からの被害視察などを行っている。

 石川県輪島市で被災直後から5日まで救助に当たった機動隊の喜連川政宏警視(55)は、京都から大型車で運搬した重機が道路の寸断ですぐに活用できなかった課題を挙げ、京都でも同様の事態を想定して被災時の備えを進めていく必要性を強調した。

 同県珠洲市で捜査に当たった刑事企画課の川上祐立警部補(49)は、現地のコンビニや学校、倒壊しなかった民家などで窃盗事件が起きていたことから、「災害後にパトロールを実施する重要性を改めて感じた」と話した。

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