【台湾】丸紅傘下の辰亜能源、遠東集団と電力売買契約[公益]

丸紅傘下で太陽光発電所への投資を手がける台湾の辰亜能源は1月31日、遠東集団と電力売買契約を締結したと発表した。辰亜能源は彰化県の彰化浜海(彰浜)工業区に設けた水上設置型の太陽光発電所「彰浜崙尾東三号(第3発電所)」でつくった電力を5年契約で供給する。

丸紅の広報担当者は、遠東集団は使用電力の100%をグリーン電力とする「RE100」の加盟に伴い、グリーン電力の調達が必要になったため契約に至ったと説明した。販売する電力量や、契約額は非公開。

辰亜能源によると、同社が2017年以降に設けた太陽光発電所の設備容量は延べ320メガワットに達した。辰亜能源は短期的にはグリーン電力を必要とするメーカーなどに直接供給する計画があり、グリーン電力の供給量は年間4億キロワット時を超える可能性があると試算している。

丸紅の広報担当者は今後について、「新規発電所の開発を継続し、グリーン電力を必要とする企業との電力売買契約を広げていきたいと考えている」とコメントした。

辰亜能源は、昨年6月に第3発電所の竣工(しゅんこう)式を開催し、既に発電を開始した。第3発電所の設備容量は67メガワットで、稼働により炭素排出量を毎年約4万4,300トン削減できる見込みとしている。第1、第2、第3発電所の総面積は246万平方メートル、設備容量は248メガワット。年間8万3,000世帯以上に電力を供給できるという。

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