ボランティア団体「ハート笑美の会」10周年 介護施設でステージ披露

昨年10月に開いた10周年記念公演=吉野ヶ里町三田川健康福祉センターふれあい館

 佐賀県を拠点に介護施設の訪問活動などを行うボランティア団体「ハート笑美(えみ)の会」が、創立10周年を迎えた。県高齢者大学(現・ゆめさが大学)で学んだ仲間で結成し、新型コロナ禍を乗り越え地域に笑顔を届けてきた。

 同会は2010年3月に同校を卒業したメンバーが中心となり、13年8月に活動を始めた。現在は9人が日本舞踊やフラダンスなど得意分野を生かし、佐賀や福岡の介護施設などでステージを披露している。

 訪問時は曲に簡単な振り付けをつけて一緒に踊るなど、利用者が楽しめるよう工夫を凝らしている。新型コロナの感染拡大時は訪問が制限されたため、過去の舞台映像や新たに撮影した演芸の映像を収めたDVDを施設に送る“DVD訪問”で思いをつないだ。昨年末までに、現地訪問とDVD訪問は合わせて216回に上ったという。

 昨年コロナが5類に移行し、夏ごろから施設に招かれることも増えてきた。昨年10月には、吉野ヶ里町の三田川健康福祉センターふれあい館で記念公演を開き、10周年を祝った。

 代表を務めるみやき町の永松美智子さん(77)は「一人でも多くの方に笑顔になってもらいたい」と活動に意欲を示す。(花木芙美)

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