本年度の県食品技術功労者表彰式が2日、県庁で行われ、長年にわたり調理や製造技術を磨き、後継者育成にも尽力する功労者2人に福田富一(ふくだとみかず)知事が表彰状を授与した。
功労者は宇都宮市桜3丁目の日本料理明治屋の4代目店主稲葉敏明(いなばとしあき)さん(64)と、真岡市並木町2丁目の御菓子司紅谷三宅の初代店主三宅正(みやけただし)さん(80)。表彰式で福田知事は「食を通じた栃木の魅力発信にも力を貸してほしい」と2人のさらなる活躍を期待した。
上皇ご夫妻をはじめとした皇族に料理を振る舞ったり、大学で日本料理講師を務めたりした経験もある稲葉さんは「名誉ある賞を頂けてうれしい。これからもおいしいものを提供していきたい」と喜びを語った。
全国菓子大博覧会で会長賞などの受賞歴があり、地元の子どもたちにも菓子作りの魅力を伝えてきた三宅さんは「素材そのものを生かし、確かな技術で作った和菓子のおいしさを届けられたら」と意欲を新たにしていた。