SKE48・福士奈央(佐野出身)にインタビュー 4月グループ卒業 「THE W」でも活躍 地元公演への思いは

SKE48・福士奈央(ⓒ2023 Zest, Inc.)

 名古屋市を拠点に活動するアイドルグループSKE48の福士奈央(ふくしなお)(24)=佐野市出身=が4月30日、グループを卒業する。チームEの副リーダーとして存在感を発揮し、「女芸人No.1決定戦 THE W」で準決勝に4度進出するなど幅広い分野で活躍した。今月23日には初となる佐野市での凱旋(がいせん)ライブを控え、「念願がついにかなう。曲目や演出を考えるのが楽しみ。全力のパフォーマンスで感謝を伝えたい」と声を弾ませる。

 福士は2013年、「AKB48グループ ドラフト会議」でSKE48に指名された。ドラフト以前にもオーディションを受けたほど、大好きなグループの一員に。14年、さいたまスーパーアリーナで開催されたコンサートがお披露目のステージとなった。

 加入当時、ダンスは未経験。「苦手意識があった分、成長を認めてもらえるとうれしい。学業との両立も大変で、ダンスも勉強も必死だった」と振り返る。

 親しみやすい人柄で愛され、メンバーやファンからは「どんちゃん」の愛称で呼ばれる。「佐野ブランド姫」や「とちぎ未来大使」を務め、愛知県でも栃木愛を公言している。SKE48のメンバーが地元大使を務めるのは、福士が初めてだったという。

 「THE W」には17年から6度出場。バラエティー番組がきっかけだったが、ネタ作りや稽古に全力で取り組み、いつしかライフワークになった。

 代表作は熊のキャラクターになりきり栃木あるあるを披露する「とち子」の一人コント。アイドルの握手会を題材にした別のネタでは、本音と建前を毒舌も交えながら表現し、話題を呼んだ。

 こだわったのは、自分らしさを残しつつ二面性を出すこと。「もともと話すのは好きだったが、笑ってもらえて自信ができた。他のメンバーにはない強み」と胸を張る。

 昨年、オリジナル・メンバーとしてチームEで初の新公演開幕を迎え、活動10周年の節目の記念ライブを成功させた。「やり残したことはない」と卒業を決意し、昨年末に発表した。

 5月から同グループの所属事務所ゼスト(東京都渋谷区)に入社し、会社員として働く。「大好きなSKE48を近くで見守りたい。グループに加入した時と同じようにワクワクしている。まずは早起きを頑張らないと」と笑った。

SKE48・チームEのメンバー。前列中央が福士(ⓒ2023 Zest, Inc.)
新公演「声出していこーぜ!!!」に出演し笑顔でパフォーマンスする福士(中央後ろ、ⓒ2023 Zest, Inc.)
新公演「声出していこーぜ!!!」に出演し笑顔でパフォーマンスする福士(中央、ⓒ2023 Zest, Inc.)
昨年11月、「THE W」準決勝に出場した「とち子」(ⓒ2023 Zest, Inc.)
ドラフト1期生10周年を記念したライブ(ⓒ 2024 SANRIO CO., LTD. TOKYO, JAPAN S/D・G 著作 株式会社サンリオ)
ドラフト1期生10周年を記念したライブで笑顔(ⓒ 2024 SANRIO CO., LTD. TOKYO, JAPAN S/D・G 著作 株式会社サンリオ)

© 株式会社下野新聞社