健康体操で「シャキっと」 宇奈月のホテルで避難者

健康体操で体をほぐす避難者=黒部市内のホテル

  ●ロビーで開始 十数人、毎日取り組む 

 能登半島地震の2次避難所となっている黒部市宇奈月温泉のホテルで、輪島市からの避難者向けに健康体操が始まった。黒部市がお年寄りの介護予防のため考えた座ったまま簡単にできるオリジナル軽体操で、生活環境が変わってしまった被災者が熱心に取り組んで心身をほぐしている。

 避難所の湯快リゾート宇奈月グランドホテルは1月26日の第1陣を皮切りに、計81人の2次避難者を受け入れている。体を動かして健康を保ってもらおうと、市が今月1日からスタートさせた。市内の介護予防教室などで使ってきている「シャキっと体操」の15分のビデオを用意、ロビーの大型テレビで流し、十数人が毎日取り組んでいる。

 初日から参加している鋪(しき)美智子さん(81)=輪島市町野町地=は「上半身はいつも何かと動かしとるけど、下半身はあんまり使っとらんから、すっきりする」と満足そうに話した。

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